エプロン2号

 母が自分の服を作り、余った生地がある。10年前に一緒に京都へ行って買った生地。エプロンを作ろうと思う。母のアイロンを使い、母の裁縫用具を使い、母の字で書かれた私の名前を書いた物差しは小学校の家庭科で使ったもの。思い出に浸る。過ぎた時間は長い。

 母の姿に似てきたようでおかしい。家事を済ませて、決まった時間に自分の作業場へ行ってミシンを動かしていた。今の私。プロ作業と自己流初心者作業と出来栄えは違うが時間の流れが似ている。夕食後に作業を続けても、全く疲れない不思議。