血脈  上

 佐藤愛子著 血脈 平成13年1月発行。 

 文藝春秋 576ページ。

 

父 佐藤紅緑、義兄 サトウハチロウ、

母 横田シナ などその血を引く人間関係が子供のハチロウの視点から描かれる。父は情念に押され我と我が理性を踏みにじってしまう男。どうにもならない力に押されまわりを苦しめる。子供、妻、愛人、それぞれの立場の苦しみ。大正時代を背景にした男と女と子供の苦しみと葛藤が続く。

 

情念。実感しがたい物語。そうなんだぁ~と思うだけ。自分の思いだけではどうしようもならいない状況になりながら、シナの気持ちと行動は共感するものがある。