老いては夫を従え

柴門ふみ 老いては夫を従え 小学館   2016年

 

 想像以上に体の好不調に日常を左右されるのが中高年である。……「頭を信ずるな、体に聞け」薄々気づいてはいたがまさに身をもって知ったのである。……人はあらゆる分野で「職人」になればいいのだ。熱心に取り組むこと、自分にとっての最高をめざすこと。その時間はきっと人の脳と心を清めてくれるはずである。……「いろいろ考えても仕方ない」……「今日、明日のことだけ考えてあとはただゆるゆると下ってゆくだけ」…そんな風に老いについて考える。欲が縮小してきているので下ることはさほど苦ではない。それでも明日着てゆく服を考えるのは楽しい作業だし、今日美味しい晩御飯を作ることができれば嬉しい。このささやかな日常の幸福が、老いる日々を支えてくれるのだろう。

 

 

 

 老いについてゆるゆるした文章を読むと気持ちが楽になる。タイトルの老いては夫を従え…は、夫は夫、妻は妻、こだわりがない。私もツレもそれぞれ考えや行動の違いはある。あと元気でいるのは10年と考えれば、違いに苛立ちや怒りもなく、寛容になる、と私は考える。ツレは行動の前に ことばにする、私は行動の後に ことばにする。この違いに 寛容でいてくれて感謝!(^^)!

 蕎麦打ちもステンドグラスも絵手紙もソーイングも、熱心に取り組むことで脳と心を清めてくれる。思うような上達の域に程遠いが、日々向上心でいこう。