妻の終活

坂井希久子 著 妻の終活 祥伝社 2018年

 

 結婚四十二年、仕事一筋の男と家を守ってきた女。残された時間をどう生きるべきか。

投薬を止めたあとのガン細胞の増殖っぷりを想像すると喉が震えた…「普通の生活ができないのが辛くって」。その「普通の生活」のために寿命を縮めてもいいのか!少しでも長く生きてほしい夫と、最後まで人間らしく生きたい妻。

 

 

 読み終わって、60代の妻と70代の夫のありように、仕事であう方のことばと重なった。介護している夫が妻を「愛おしい」ということばが、本と同じ。

そして、最後に妻の葬儀のあとにかわす 父と娘の妻を語ることばの大逆転が爽快だ。妻の思いやりと強さを知り、生きていこうという気力になる。