戦いやまず日は西に

佐藤愛子 著 戦いやまず日は西に 海竜社

              平成7年3月

やたらに明るく無邪気で、気軽で気ばたらきのある娘さんは、間違いなく多くの人に好かれるだろう。だがそれが何だというのだ、と私は思う……自分の持ち前の性格を伸ばす方へ考えを持っていった方がいい。短所を長所へと持って行くのだ。……そういうことなら努力すれば達成できる。自分にその要素のないもとに向かって努力するのは無駄なアガキというのであろう。……私は私の欠点をひきずりながら誠心誠意生きてきた。……そう生きるしか、ほかに出来ることがないからそうしてきたのである。……大事なのは想像力であり心配りである。自分の性質のいやさを分析して嘆くよりも、想像力を働かせることを心がければそれでよろしいのである。

 

 著者の本を読むごとに、何ともすっきりした考え方と感心する。一刀両断ということばが浮かぶ。若い頃はなじまない本であったが、今は、そうね、そうね、あれこれ考えなくていいよねと、勇気をもらえる本です。