心地よい声

 上新功祐のうたを最近聴いている。何気なく聴いた音楽というより声がストンと気持ちになじんだ。以前は井上陽水の声がよかったが、最近聞いても気持ちになじまない。同じ曲でも上新巧祐の声で聴くカバー曲は、気持ちになじむ。炎、裸の心、虹など聴いても 強すぎず、弱すぎず、やさしすぎず、寂しすぎず、明るすぎず、暗すぎず、ちょうどいい。

 きょは仕事始め。

 職場では声の出し方や言い方が大切だと感じている。高齢になると大きな声でゆっくり話してわかる人が多いが、ささやきに にこやかに返事する人がいて驚いた。大声で話して にこやかさがなかったのは、心地よい声ではなかったのかもしれない。その方は「大声を出されると怒られているように感じる」とささやかれた。お一人お一人に心地のよい声の出し方や言い方を肝に銘じたい。技術ではなく、その人への穏やかな自分の気持ちのありようかもしれない。