町内会は義務ですか?

紙屋高雪 著 町内会は義務ですか? 小学館新書  

                 2017年3月

 

最高裁が下した判決。町内会は強制加入団体ではなく、脱退は自由という判決。(2005年)

町内会の仕事は「住民同士の交流を深めるための活動(交流)」と「地域の課題解決に向けた活動(地域課題解決」。……規約やルールは一応の目安にすぎない。何かを押しつけることはできない。……賃貸住宅の新自治会は、会費なし、義務なし、手当なしの完全ボランティアにした。団地に住む人なら誰でも自由に参加でき……完全に自発的なものですから参加しない自由もある。「気軽に参加する」は「気軽に断れる」ことでもある。できる人が、できる範囲のことをやる。人から強制されたり義務でやったりするものではない。……お祭りでもなんでも親睦をふかめる、そのことがコミュニティーとしての意識を少しでも深めることができるものであれば、町内会としてやる意義のあるもの。

こういう親睦や交流が日常的にあれば、いざ災害とうときも不器用ながら助け合うことができる。……楽しみのための親睦行事をやる……それこそが町内会の一番のコアの部分ということにもっと自信を持ってもらえるとうれしい。「好きだからやれる」ようにしないと後を継いでやる人がいなくなる。役員も「好きなこと」だけを町内会でやればいい。

 

 著者は賃貸住宅の新自治会ということで考えを実践した。町内会で同じようにすることは難しいことがたくさんあると思う。会長を決めるのは難儀し、2年のはずが4年も同じ人が担当することになる。とはいえ、小さな地区の女性会なら、親睦行事がコアとなることに自信が持てた。また、以前は女性会入会は義務という暗黙の強制があったが、2年ほど前から「入らない」という人に「強制ではない」ということですすめている。それでいいという自信も持てた。個人情報は公開しないということで、隣近所でも噂話はなくなったことはありがたいが、隣は何する人ぞ?の不安も伴う。何事も裏表がある。