自分勝手で生きなさい

下重暁子 著 自分勝手で生きなさい マガジンハウス

                 2020年10月

 「自分に都合よく振る舞う」とは「自分の心のままに行動する」ということ。自分を知り、自分で判断し、個として行動することである。これからの時代に身につけるべき能力。自分で自分を律する自律と、精神的にも現実的にも個として立つ力が自立だ。自律と自立が自分勝手に生きる絶対条件となる。年齢という枠はしぶとい。他人によって「枠」にはめられることは不愉快で馬鹿馬鹿しいが、もっと恐ろしいのは無意識のうちに自分で自分を枠にはめることだ。人生を長く歩んできて、ようやく役割という枠から解放されたのに、年齢という枠で自分で縛ってはいけない。目的のない無駄な散歩は自分の感受性や感覚を磨いてくれる。人と会ってなんとなく話していても感受性や感覚は磨かれない。無意味であてどない散歩のほうが、よほど実になるということだ。

 

 

 

 

感想:年齢という枠で縛ることは最近少なくなった気がするのは、開き直りかなと思う。「きょうの体調」を意識することが多くなった。90%は「快調」ながら、10%「……」の原因を考えると仕事に行き当たる。「……」はウォーキングすると気持ち良さで満たされ吹っ飛ぶ気がする。遠くの風景を眺めると目が休まり、あれこれした気持ちの揺らぎも定まる。コロナ禍で人と会って話せない日が続くが、それほど落ち込まないのはウォーキングで自然に包まれるからかもしれません。