ニュータウンは黄昏れて

垣谷美雨 著 ニュータウンは黄昏れて 新潮社

               2013年 1月

 バブル崩壊前夜、4LDKの分譲団地を購入した。都心から1時間、広大な敷地には緑があふれニュウータウンと持て囃された。地区30年を過ぎ、母の頼子は理事会で建て替え問題に直面。娘の琴里は資産家の息子と出会い、泥沼からの脱出を夢見る。

 

 

感想:面白い。分譲住宅の老朽化に伴う課題について、細部について物語がすすむ。老齢になったら、除雪や庭木の剪定、雑草取りの必要がないマンション住まいもいいかなと思いはじめていたが、想像だにしない課題を知った。親の資産があり、働く必要がない人間のなりようも面白い。いろいろな設定の中の人間の行動、思考も現実的で、今の自分を考える根っこが育つ気がする。