夫の彼女

垣谷美雨 著  夫の彼女  双葉社 2011年4月

夫の浮気を疑った妻が相手の女性に会いに行く。言い争っていると、突然現れた老婆が、物事は相手の立場になって考えることが大切と言い、ふたりを入れ替えてしまう。この先、どうやって生きていけばいいの。
感想:家事・育児・仕事など自分ばかりが忙しくしているという苛立ちは、そうだった、と読んだ。違いは、物語の夫はたまに食事を作ること、我が家はなし。かつて昔、夫が牛丼を作ったことがあったが、そのまずい味付けに食事を作ってもらうことを諦めた。味付けを説明しても自己流でしかしない。物語の妻は父母と同居しないが、我が家は同居。自分のしたいことをする時間と経費を夫と父母は理解してくれた。物語は妻と彼女を入れ替えることから、ふたりのかかえた問題が解けるという結末になる。想像力をめぐらせれば人間関係はやさしくなるのかもしれない。