今度生まれたら

内館牧子 著 今度生まれたら 国宝社 2020年12月

 

 今度生まれたら、この人とは結婚しない、70歳になつた主人公は、夫の寝顔を見ながらつぶやいた。結婚至上主義時代に生きて、将来をけて勝ち取った相手だ。夫は退職後、趣味を楽しみ、息子2人も独立した。何の不満もない老後だといえる。だが、自分の人生を振り返ると、節目々々で下してきた選択は本当にこれでよかったのか。進学は、仕事は、結婚は。あの時、確かに別の道もあった。やり直しのきかない年齢になって、それでもやりたいことを始めようとする。

 

 

感想:何があるかわからない先々のために今を犠牲にするほどバカなことはないと、息子の選択を応援する主人公の姿に納得した。趣味に夢中になると、もっとうまくなるとか、もっと強くとなり、弱気が引っ込むとのことばで、主人公がやりたいことを始める。私もやりたい蕎麦打ちを仲間ですることで気力が湧くことを実感する。