老後レス社会

老後レス社会ー死ぬまで働かないと生活できない時代

朝日新聞特別取材班 祥伝社 2021年

 

当たり前に定年退職を迎え、年金をもらいながら働かずに長い晩年を送るような人は今後、少数派になる。高齢期の常識は通じなくなっていく。

病気になると自分の殻に閉じこもる方も少なくないのに、喜んで働き続け、人に接し、社会の役に立ち、そういう生き方がこれからは必要なのかもしれない。人生の限られた残り時間にも、多くの人とつながり続け、最終ゴールの寸前まで働き続ける、こんな人生の締めくくり方もあることを知った。

何歳になっても働く気力と体力、スキルを持つ高齢者にはどんどん働いてもらえばいい。これは老後レスの考え方である。高齢者が働き続けるために必要な条件として「健康寿命」と「雇用制度改革」を挙げる。

65歳以上になったら多様な選択を尊重すべき。余暇と仕事で余暇の比重を増やす人は多くなる。週のうち3日働き、1日あたりの労働時間も短くするような働き方が増える。

野生の動物は自分でエサがとれなくなれば死ぬので生涯現役。人間も稼ぐ期間を延ばす分だけ、野生を取り戻していると考えたらいかがか。

 

感想:定年退職したら悠々自適……と思っていた。のんびりと心静かに、趣味を楽しんで思うままに過ごす。ところが、1年間そういう時間を過ごしてみたけれど、何かが足りない気持ち。足りないのは社会とのつながり。少しの時間だけでも仕事をすることで、足りない気持ちが、満たされた。余暇の時間がう~んと多いながら、そういう働き方ができるって、ありがたい。