老いを愛ずる

中村桂子 著 老いを愛ずる 中央公論新社 2022年3月

 

年をとることも死も、マイナスのイメージで語られることが多い。…年をとっても毎日自分なりの小さな発見をしていつまでも前向きに生きていけそう…。

私自身のこれからは、それほど長いはずはない。いつ病気になるか、どこかでパタリと倒れるか…と思うことがないわけではない…日々をていねいに生きるしかないと割り切っています。

悪いことばかりというものでもなければ、よいことだけというものもない、長く生きてきてわかったことの一つです。

 

感想:楽しい小さな計画をたてた。日々をていねいに時間を使いながら、その特別な時間を待つのが楽しい。平凡な日々と特別な日々、大切なエネルギー。

渡る老後に鬼はなし

橋田壽賀子 著 渡る老後に鬼はなし 朝日新聞出版 2016年

 

この間までできたことが、なぜできないの?これが最大の不幸だという気がします。一番いいのは、爽やかに諦めること。その諦め方で人生が変わってくる。体力的なことだけではなく、考え方や生き方も同じ。いつも身の丈に合った幸せでいいと考えている。

六十五歳を超えたら老後だそうです。何だか違和感を覚えました。私なりに考えてみたところ一つの基準になるのが「好奇心」ではないでしょうか。…歳をとれば体の機能は衰えます。でも心まで老いるかどうかはその人の好奇心次第。

 

感想:好奇心を大切にしようと思った。いまさら…という考えもチラツクが、心の栄養だと考えよう。好奇心はまだまだ枯れないっていいね。