坂本貴志 著 ほんとうの定年後 講談社 2022年10月
多くの定年後の就業者は、たとえ目の前の仕事が小さなものであっても、仕事を通じて、社会の対してできる限りの貢献をしようと考えながら働いている。そして彼らの仕事の多くは実際に地域住民にとって必要不可欠な仕事になっている。…このような働き方を一年でも長く、一人でも多くの人に広げていくことが、これからの日本の経済社会にとって極めて重要になってくる。…働かなくても豊かに暮らせる社会は早晩諦めなければならなくなる。…これは必ずしも現役時代の働き方を永遠に続ける必要があるということを示しているわけではない。
地域に根差した小さな仕事で働き続けることで、自身の老後の豊かな生活の実現と社会への貢献を無理なく両立できる社会である。…自身ができる範囲で働き続けたいと考える人を政策的に支援することは重要。
これからの日本社会は、その人の年齢にかかわらず、すべての人が社会に対して何かしらの貢献を行うことが求められる時代となる。…シニア世代に対する若い世代からの期待は大きい。
感想:若い人が言った「お金の心配なく、仕事をしなくてもいいとなったら、何をすればいい」。
考えても答えがでないようだった。
ちょっとお金を考えて、ちょっと仕事をして、ちょっと旅行、温泉、観劇、趣味、しっかり健康を保つのがいいかもしれない。今がいい。