80歳の壁

和田秀樹 著 80歳の壁 幻冬舎 2022年

 

認知症は病気というより老化現象に近いものであり、年を取ると誰にでも起こる症状。…そうした事実から導かれる正解は…どんどん好きなことをして、楽しく生きること。新しいことや好きなことをすると、脳は刺激を受け、活性化する。これにより認知症の発症を遅らせることは可能。

80歳を過ぎた幸齢者は老いを受け入れて生きる。…今日は健康でも明日は不健康になるかもしれない。突然、死んでしまう事だってあり得る。明日死んでも後悔しない人生の時間の過ごし方をする。それは我慢や無理をやめる。

①薬の我慢②食事の我慢③興味あることへの我慢。

「楽しいな」「面白そうだな」と思うなら、自分にブレーキをかけずどんどんやってみる。何か興味にを持つことは、脳が若い証拠。それを実行することで脳は活性化し、体も元気になる。

年を取るということは経験知が上がること。ちょっとやそっの刺激では、感動できなくなる。…世間ではこの事実が見落とされている。年を取ると脳が衰えて感動できなくなると思われている…それは間違い。レベルの高いものを求めようとすると…お金がかかる。心を満たすためにお金を使い、思い出を残す。これが幸齢者の資産活用です。

高齢になったからできることを楽しんだり、自分の世界を深めたりすれば毎日が面白くなる。

 

感想:少しづつ現在の趣味時間を減らしていこうと考えていた矢先でした。本のことばを借りれば、経験知が上がった…から 感動が薄れてきたのかしら。そして新しい興味に向かおうとも考えていた。新しいことをはじめるのは遅いかなと躊躇する本音を打ち消してもらえました。はじめるわよ~